CADCAMインレー(保険の白い歯、小さいもの)

埼玉県志木市の佐藤デンタルクリニックです。今回は、CADCAMインレー(保険適用)について書いてみようと思います。

保険にCADCAM冠という白い歯がはいってきてから10年近くが経とうとしています。当初は小さい力の入らない部位だけだったものが全体に広がり、いまでは一番奥歯以外は(条件はありますが)ほとんど適応となりました。

昨年には、部分的な小さな銀歯に変わりCADCAMインレーというものも保険適応になりはじめました。

もともとCADCAMとは、いままでwaxなどをメタルに置き換えていたインレーやクラウンの治療をコンピュータ上でデザイン、レジン系ブロックを削ってつくるものです。

デジタル技術を用いるため、シンプルに作れるのがポイントですが、最初に設備投資がいることや全く新しい技術だったため技工士さんなどが慣れるまで時間を要したこともあり当初は普及に時間がかかりました。

しかし、この10年近くの間に、技術革新とともに作れる技巧さんも増え、適合レベルもあがりました。最初はあった取れる割れると言った問題もかなりクリアになってきたと言えるでしょう。

当院では、保険外治療ではありますが、このCADCAM技術をもちいたセレックという機械を用いて、セラミック治療を8年ほど行ってきました。

保険にはまだ一部アナログで型を取らなければいけないなど、制約がありますが、今まで当院で培ったセラミック治療と重なるところがたくさんあります。

今のところできる治療やすり減り方など保険保険外にはそれぞれ特徴があり、なんでも保険でとは行きませんが、CADCAMインレーの導入でその範囲は広がってきたように思います。

とくに、プラスチックなどで奥歯を治療するのに比べしっかりと完全重合しているレジンブロックを使ったCADCAMインレーにはメリットを感じます。

コンポジットレジン(白い詰め物)は、光を当てることにより収縮がありその分適合が悪くなることもあります。同じ保険の材料でもCADCAMインレーの方が有利なこともあるかと思います。

また、全体を覆うCADCAM館は、強度や見た目でもう一歩の部分はありますが、もう簡単に割れるようなものではないですから、銀歯は嫌という方には良いでしょう。

現実的には、保険と保険外治療には、材料や時間コストなど差があることは事実ですが、どんな内容を希望されるかは相談する価値があると思います。

わたしも、日本臨床CADCAM学会の役員として啓蒙に努めております。

保険保険外に関わらず、白い歯に興味のある方はご相談ください。またこれからも保険の白い歯に関して情報を発信してまいります。

佐藤デンタルクリニック
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