銀歯はなぜ虫歯になるの?

いまでも奥歯の治療というと、銀歯が治療の中心ですが、何百、何千もの銀歯をはずして思うことは、銀歯は虫歯になりやすいということです。

穴があいた、かけた、痛みが出たと歯医者に来られる方は多いのですが、実は、見た目的に問題がなくとも、痛みが全くなくても、大抵の銀座は入れて何年か経つと虫歯になってしまいます。

銀歯はかたさがあり、変形しないように思いますが、実は結構、噛む力により、変形してしまいます。

すると、歯と銀歯をつないでいるセメントとの間に空間ができます。そうなってしまえば、あとはその空間に細菌が入り込み、銀歯を腐食させ、セメントを溶かし、歯の内部で虫歯が作られていくことになります。

銀歯のへんけいとともに、セメントの変質剥離が起こります。銀歯と歯をつないでいるのは、セメントですが、もともと、この2つは完全にくっ付くのは難しく、

間をセメントが埋めて、それで引っかかってくっ付いているのです。
(近年、いいセメントや接着剤などがでてきましたが、歯とセラミックの接着に比べると弱いと言わざるを得ません、実際、銀歯は簡単に除去することができます)

銀座の変形とセメントの剥離により、銀歯はとれはしなくとも、全体がしっかり歯にくっついて、歯を守るのはなかなか難しいのかもしれません。

特に5年以上の長期安定性は、難しいでしょう。

ただし、保険治療を前提とした場合、奥歯には壊れにくいという理由で、銀歯がつかわれることが多いのです。

ではどうしたらいいのでしょう?
そもそも、虫歯にならなければ歯を削ることもなく、銀歯をいれることもないわけですから、フッ素をうまく使った効率的な歯ブラシ、

初期の虫歯を発見し、それ以上進行しないようにする、定期的な検診が大事になってきます。

ただ、もう銀歯が入っている場合、気づかないうちに大きな虫歯になり、神経をとったり、歯を抜くようになっていくのは、誰でも避けたいことではないでしょうか。

実際、一度治療をした歯をそのままの状態で維持することは、かなり難しいことです。だから、歯医者での再治療がつづくことになるのです。

でも、歯医者での治療が好きな人などいるわけもなく、、再治療が永遠につづくということは、多くの方にとって大きなストレスになっているのではないでしょうか。

この負の連鎖を断ち切るのには、銀歯は向かないのかもしれません。

では、どうしたらいいのでしょう。

先ほども書いた通り、フッ素をうまく使った効率の良い歯ブラシは、虫歯の進行を遅らせる大きな手段となりますし、定期検診で早めにチェック、クリーニングすることも、大きな問題を起こさないためには、今では必須といってもいいでしょう。

ただ、もう虫歯が進行している場合、自覚の有無にかかわらず、徹底した虫歯の除去をした上で、隙間が生まれないような治療が必要となります。

神経が有る無しに関わらず、虫歯になれば歯を削ることにぬりますから、残りの歯の大きさは小さくなります。結果的に、強度も弱く、その歯の余力とでもいうものは、少なくなります。

ようは、歯を抜く可能性が高まっていくのです。

そんな時に、その時、痛みが取られれば良いとか、とりあえず穴がうまればいいという治療を行ったとしましょう。

結果は明白です。
また虫歯になるのです。

もともと虫歯になりやすい場所というのはありますし、虫歯になりやすい生活環境というのもあります。

人間は急に勉強が好きになったり、部屋の掃除をマメにするようにはならないように、虫歯になりやすい環境や性格はなかなか変わりません。

でも、だからこそ、今までとは違う道を選ぶ必要があるのです。

それが、その方にあった、歯ブラシの方法をきいたり、定期検診で他の人にキレイにさてもらうことなのです。

そして、できれば新しい方法で丁寧にいれる、セラミックに銀歯を変えることです。このことにより、虫歯をとった歯にピッタリと密着した歯ブラシのしやすい歯に変わります。

歯ブラシも楽になり、短時間ですむようになりますし、ツルツルした感触は、入れてみると思った以上に、あなたにスッキリした気分をもたらしてくれます。
歯ブラシがしやすく、プラークのつきにくいセラミックは、結果的にあなたの歯を長持ちさせます。

今の新しいセラミックは、ほとんど取れることもかけることもありません。それは、しっかりとした接着を歯としているからです。
当然、その接着は歯との間のプラークの侵入を防ぎ、再治療の可能性を低くしてくれます。

歯ブラシ、検診、セラミック、このどれが欠けてもか安定した歯を作るのは難しいですが、逆にいえば、この3つをしっかりおこなっていけば、再治療の可能性をかなり低くすることができるのです。

再治療の少なくなる治療や予防を当院で受けてみませんか、スタッフ一同お待ちしております。