虫歯はならないのが良いのに決まっている!①ならないためには


(当院で私がやいたセラミックです。このくらいの歯の色が丈夫で長持ちするセラミックで出せるようになってきています)

志木市の佐藤デンタルクリニックです。
もう春ですね!いつのまにか、桜も満開!皆さんも楽しくお花見されてますでしょうか。

今回は、虫歯にならないためにはどうしたら良いのか、まとめ編です。いままでの歯科医院ではとにかく虫歯を治すことがメインで、ならないようにという発想はあったにせよ、どこか無理じゃないかという気持ちとセットだったように思います。

でも、今は違います。その方にあったポイントを気をつけることで新しい虫歯はかなり出来にくくなっています!

まずは、どのようなことに気をつければ、虫歯になりにくいのか、長くいい状態のお口の中をキープできるのかということに、絞って書いていこうと思います。

やはり歯ブラシは、虫歯にならないために大事なポイントです。フッ素が入った歯磨き粉を使用し、歯磨き粉はしっかりつけ、歯を中心に磨いたあと、うがいは軽く一回するにとどめてください。

これは、お口の中のフッ素濃度を高くし、歯の表面の穴を埋めるためです。フッ素には虫歯を治す効果がるのです。これはすごいことです。

また、大切なのは、歯の表面が磨かれて、キレイな状態でフッ素を作用させるということです。磨かずにフッ素でうがいしてもあまり効果はでません。

歯ブラシのテクニックも大事なことです。特に、ハグキから血が出るなど、歯周病のかたは、とかく、ハグキをゴシゴシと磨きますが、そのことによりプラスもマイナスもあります。

このあたりは、新しい歯ブラシの仕方のブログに書きましたので、興味のある方は読んでみてください。ハグキは柔らかくデリケートです、まさにこういうところは、衛生士や歯科医師の的確なアドバイスが必要なところで、言葉にしてもちょっと伝わりにくいですね。

ぜひ、いちど歯のクリーニングにこられてください。その方の状態や気持ちに寄り添ったアドバイスやクリーニングを丁寧にさせていただきます!

さて、今回は、歯ブラシの話は今回はここまでです。

つぎに、虫歯にならないために大事なのは、甘いものの取り方です。いくら歯ブラシをしっかりしても、いい歯を入れても、甘いものを何も考えず洪水のようにとっていたら、また、二、三年で虫歯だらけになってしまうこともあります。

ここも簡潔に書きます。
まず、飴、缶コーヒーなどはやめましょう。缶コーヒーは無糖なら大丈夫ですし、飴もノンシュガーなら大丈夫です。

でも、通常のものは我々が考える以上の砂糖が入っており、また、飴などのように、口の中に入っている時間の長いものは、致命的に歯にダメージを与えます。

歯と歯の間の虫歯が多いかたは、甘いもの、特に液体になるものをよくとる方です。
甘いものは、血糖値をあげ、その時の気分を高揚させたり、やる気を出したりすることがあります。その反面、血糖値が下がってくるとやる気を失いやすく、調子が悪くなったように感じるので、また、甘いものを食べてしまいがちです。

このことがこうじると、糖尿病のようになることもありますし、身体に負荷を与えることにもなります。

同じようなものに、スポーツドリンクやペットボトルでダラダラと少しずつ砂糖の入った飲料を飲むことが挙げられます。

仕事中に、デスクのかたわらにおき、少しずつ飲んでいる方も多いのではないでしょうか。これは、お水やお茶であれば問題はないのですが、砂糖が入っているものでは、いくら虫歯を治しても再発する大きな原因となります。

また、お茶などにはカフェインが入っていますので、夕方以降に飲まれると、それが不眠につながることもあります。そのような傾向のあるかたは気をつけてみてください。

さて、では甘いものとの付き合い方はどうしたら良いのでしょうか。

一つの答えとしては、食事の後、デザートとして食べるという取り方です。身体への負担も少なく、その後、歯ブラシをすることから長い時間、糖分が口の中で培養されることも起こりにくいので、おススメです!

また、ノンシュガー製品は今たくさんでており、それらを適度にとることも良いでしょう。あとは、おやつは1日一回として、時間を決めてとることです!

できれば夜は避けた方が良いですが、これらはあくまでバランスです。もうイヤだ!となってしまうより適度に甘いものに頼るのも、現実的な自分をコントロールする方法だと思います。

虫歯をつくらないためにの最後は、歯のメインテナンスに行くということです。メインテナンスでは、虫歯が進まないよう、歯周病が進まないよう、先生や衛生士さんが、色々なことに気を配ってくれます。

まずとてもいいのが、ハグキのキワの歯垢や歯石のケアです。確かに歯ブラシをする事でもある程度とることはできます。

ただ、そのデリケートな部分を歯用の歯ブラシや歯磨き粉でゴシゴシと磨くと、大抵の方はハグキが下がったり、傷ついてきます。

そのことで、歯が削れたり、シミたり、ハグキが下がって問題を起こすことがままあります。とくに、まじめに歯ブラシをしている方に多かったりします。

ハグキは柔らかく、歯は硬いものです。
そのさかい目を、両方うまく磨くのは難しいことです。衛生士さんや歯医者さんに直接目で見ながら、ハグキを傷つけない優しいケアをしてもらってはいかがでしょう。

二、三ヶ月にいちど、キレイにしてもらうだけで、ハグキの炎症も起こりにくく、ハグキが下がったり問題を起こすことも防ぐことができます。

また、歯ブラシは意外とクセが出やすく、その時によって強くなったり弱すぎたりするものです。ハグキの状態のアドバイスをうけるだけでも、いいことがあります。

もしかしたら、歯ブラシで近頃スッキリしなくなったと感じるのは、歯ブラシを交換してなかったかもしれません。そんかことも慣れ親しんだ、衛生士さんや先生にならわかってもらえるかもしれません。

歯で気になったことを、歯医者さんや衛生士さんに聞いてもらうだけでも、スッキリするものですよ。

キレイにするだけというより、その時のクセもチェックし、うまくリセットして長くいい状態が続くためのポイントにするのも良いのではないでしょうか。

ほかにも、メインテナンスでは、初期虫歯のチェックや必要であれば、早めの削らないライトな治療、歯周病の人であれば、歯が動いて、揺れを助長することもありますので、そのことのチェック!も大切です。

そして、メインテナンスは、なってしまった虫歯や治してある虫歯のことを少しずつ考えていく、キッカケにもなったりします。

歯の治療は、時間もかかりますし、お金がかかることもあるでしょう。しかし、いい加減なことをまたすれば、早くほころびが出ることもよくあることです。

年単位で治療のことは考え、全てを一度に治すというよりは、今回書いたような、

歯ブラシ、甘味との付き合い方、メインテナンスで延命をはかりながら、安定的な口の中にするため、少しずつキチンとした治療をしていくのが良いでしょう。

むし歯はできないのがよいのですから!