お薬手帳だいじです!

四月も後半になり、かなり暖かい日も増えてまいりました。皆さんどうお過ごしですか?
佐藤デンタル志木の佐藤です。

今日は、歯医者さんに行くときもお薬手帳を持っていきましょう!というお話です。
当然、歯医者さんでもお薬が出ることがあるわけですので、持って行ったほうがいいのは当たり前ですが、そのこととは別にご本人の持病やお薬が歯科の治療に影響を与えることがあります。

問診表などでもチェックされることがあると思いますが、似たようなお薬でも種類が違うと影響の大きさが変わることもあり、歯科の先生にもお話しておいたほうが良いともいます。

特に気を付けなくてはいけないのは、糖尿病の方や高血圧の方、また、骨粗しょう症の方もお知らせしておくといいですね。
糖尿病の方は、歯周病との関連が近年数多く報告されており、相互に影響しあっているといわれています。歯周病の治療をしっかりしたことにより糖尿病がよくなったということもありますし、逆のありますので注意です。なかでも合併症などで、動脈硬化が起こったりしていると、血液をさらされにするお薬を飲んでることがあります。これは抜歯などの時、血が止まりにくくなったり、傷が治りにくくなりますので、歯医者さんに事前に話しておいたほうが良いですね。

また、高血圧なかたは、血圧が高いと歯石を取った時に出血もしやすいですし、血が止まりにくいこともあります。これも相談しおいてください。なお、血圧のコントロールがされている方はそれほど問題はありません。

あとは、ちかごろ、花粉症のお薬を飲まれている方も多いですが、これについては、通常の痛み止めや化膿止めと併用しても、問題がないことがほとんどです。

年を取ってくると、骨内のカルシウムの量が少なくなり、それがもとで通常の歩行などでも、骨折の可能性が出てくる病気、これが骨粗しょう症なのですが、これを直すお薬の一部に、ビスフォスフォネート製剤というものがあります。老人の方を中心にこのお薬を飲まれている方は、非常に多いのですが、このお薬は、骨内のカルシウム量を減らさずに保つという効果があると同時に副作用として、歯を抜いた時の傷が治りにくくなったり、歯ぐきに傷がついたときなどにそこが非常に治りにくくなることが報告されています。

老人の方にとって、骨折のリスクは非常に大きな危険ですので、飲んでいただくことはしょうがないのですが、飲んでいることを知らずに歯を抜いたり、歯ぐきのオペをしたるするといつまでたったも治らないということが起こる可能性があります。ですので、薬にも種類がいくつかありますしその方の、骨の状態、口の中の状態を加味して考えていくことが大切ですので、お話していただけることがリスク回避につながりますでよろしくお願いいたします。

ほかにも、抗がん剤を飲んでいるとか、風邪のお薬を飲んでいるとか、いろいろのことがお薬手帳を見せていただくことで分かってきますし、ちょっと気を付けるだけで回避できるリスクを見つけることもできます。ご自分のために歯医者といえどもお薬手帳を見せるようにお願いいたします。