フッ素(歯磨き粉)の使い方で虫歯は変わる!

(左端の歯をセラミックインレーで治療、隙間がありません)

志木市の佐藤デンタルです。今日は歯磨き粉肉含まれているフッ素の効用と効果の高い使い方を書いてみたいと思います。

フッ素が虫歯予防に効果があると聞いたことのある方は多いとおもいますが、意外とその効果や簡単で効果的な使い方を知らない方は多いのではないでしょうか。

昨年、歯磨き粉に入れていいフッ素の量が、1000ppmから1500ppmに引き上げられました。メーカーでは、このフッ素の量の変化によって、さらに20%程度の虫歯予防効果が見込まれると言っています。

ただ、本当に大事なのは、フッ素の濃度ではなく使い方なのです、が、意外と、それに関しての知識の広がりはないようにおもいます。

2013年ごろには、衛生士のための教科書などでも、歯ブラシの使い方やテクニックをおしえるより、フッ素の使い方をキチンと教えることが大事で、効果的だと書かれています。

色々な理由はあるのだと思いますが、まずは歯科医院が率先して、虫歯抑制の効果の高い歯磨き粉(フッ素)の使い方を広めていくべきだとおもいます。

銀歯やプラスチックが口の中に入り、治療してある方は多いかとおもいますが、それらのものはどうしても歯との間に隙間があります。

そささてもともと虫歯になったところが、急に虫歯になりにくくなるわけはなく、結果的に何年か後にはまた虫歯になっているという、繰り返しが起こるわけです。

なにか、状況を変えない限り、このループから抜け出すことは難しく、そうした治療の中、削る部分が限界を超えれば、歯を抜くと言うことも起こります。

ではどうしたらいいのでしょう。

まずはフッ素を有効に使うことが大切です。フッ素の化学的効用については、またの機会に譲りますが、フッ素は、虫歯になりかけた歯の表面の傷を治してくれる効果があり、

歯の表面を硬くしてくれる効果もあります。こんなのはフッ素だけです。使わなくちゃ損です!

それでは、正しいフッ素の使い方を書きます。

①歯磨き粉は、わりとたくさん!歯磨き粉の幅くらい。(お子様は年齢により適量がちがいます!)

②歯を磨きます。ハグキはあまり磨かず、歯の表面を中心に磨いていきます。大きく動かし過ぎると歯と歯のあいだに歯ブラシが当たりにくいですが、ちょこちょこ歯に触れている程度では歯垢はおちません、あくまでこすりましょう。

③さてここからがポイントです!!うがいは、、一回です!何回もすると歯磨き粉の中のフッ素が流れてしまいます。10-15ml(かなり少ない)の水で軽く一回ゆすいだら終了です!

④そのご、1時間は食べたり飲んだりはしない方がより効果的です。フッ素が歯の表面の修復をするには時間がかかるのです。

以上です。

なかなか知らない方にとっては、インパクトのあるやり方ですよね。でも、これは民間療法などではなく、キチンと教科書にかいてある、今や当たり前のやり方です。

よくみると歯磨き粉のCMでも同じようなことを言っています。(なぜかあまりこの部分を強調はしませんけれど、、)

このやり方を続けると、歯の表面がツルツルしてきます。また、虫歯にもなりにくくなります。非常にお勧めの方法なので、当院に来られた方には、プリントなどを用意して、詳しく説明しています。

ただし、甘いものをちょこちょこ食べたりたくさん食べる方や、歯ブラシの回数の少なすぎる方は、やはり虫歯になりやすいですし、

あくまで、虫歯予防にフッ素は効果がありますが、歯周病の予防にはなりません!

また、歯の表面をフッ素は硬くしてくれるせいか、フッ素を使うことにより、虫歯の痛みが出にくいことがあります。

結果的な、虫歯の発見が遅れ、大きく削らなくなる方もいますので、注意が必要です。

当院では、フッ素の使い方をきちんと覚えていただいた上で、
で定期健診により虫歯のチェック、歯周病の予防のための、歯石の除去と表面のクリーニングを行っています。

このバランスをたもつことで、本当に安定した健康な口の中を維持することができるようになるのです。

虫歯や歯周病は大変しつこい病気です。ならないように維持することは難しく、それゆえ、皆さん歯の治療に時間を割くことになるのですが、

時代は変わりつつあります。フッ素の有効利用と、適切な定期健診により、そうしたものにならず、予防することが可能になりつつあります。

皆さんも、適切な使いかたをきちんときいて、実践してみてはいかがでしょう。

そうした皆さんを少しでも応援できればと考えています。興味のある方は、当院で検診や歯のチェックの予約を取られてみてはいかがでしょう。

今日は、予防歯科、フッ素の話を書いてみました。